こんにちは。ツバメ日吉の渡辺孝太郎です。
12月に入って寒くなってきましたね。弊社の工場は暖房がついている部屋といない部屋があり、私がよくいる裁断場は暖房がなく冬は本当に寒いです。
今回はそんな寒い中さらに寒くなりそうな、弊社とお取引のあるテーラーの店主Tさんの身に実際にあった怖いお話をご紹介します。

Tさんは、美容師、アパレルメーカーと経験を積み、その後イメージした服を作れるのがおもしろいとテーラーを始めました。そんなTさん「見た感じはただのおじさんなんだけど、そういう人ほど会社のなかでは本当に実力がある。仕事中はとても尊敬に値する。でもただ歩いていたら、ただのおじさん。そういう人を輝かせたい!!」との想いでテーラーを営んでいます。

その日も、30代半ばながらとても実力がある保険営業マンIさんを輝かせるため、オーダースーツ、シャツともに“ビシッ”と納得できるものを提案することができました。
ただネクタイだけは、手持ちの既製品の品にIさんに合うものがなく、Iさんもネクタイを多数お持ちだったことから、あえて提案はやめました。

それから1週間後の夕方、Tさんが参加する知人の集まりがあり、Iさんもそこに出席することになっていました。
IさんはTさんが仕立てたスーツ、シャツを着てその会合に来てくれました。
しかし、Iさんが自分でコーディネートしてきたネクタイは、柄もシルエットもスーツとシャツに全く合っていません。逆にVゾーンの中心で悪い意味で目立ってしまっています。

「これTさんに仕立ててもらったんだ!!」と開口一番、参加者の前でIさんが言いました。思わずTさん「ちょっと待ってくれっっっ!!」
これは、死活問題です!なにせ、お客様はテーラーの広告塔。こんな提案をするテーラーだと他の参加者から思われてしまいます。Iさんは他の場所でも同じように宣伝(悪い意味で)しているに違いありません。Tさんは「ネクタイも早くなんとかしないとまずい・・・」と思ったようです。

このお話をお聞きしたとき、本当に怖いことだなと思うとともに、テーラーの皆様がどれだけお客様から信頼を得てビジネスをされているのかを理解できた気がします。


こういった信頼に応えられるよう、これからもより一層、一つひとつ丁寧かつ正確な仕事をして参りたいと思います。